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- 税理士インタビュー
税理士になられたきっかけを教えてください。
実は一度、税理士になることを挫折しているんです。
もともと実家が自営業で、幼い頃から定期的に「税理士の先生」が来て父と話をしているのが印象的でした。その会話を盗み聞きしたりして、おぼろげながら税理士という仕事に憧れを抱いていました。そして学生時代に勉強を始めたのですが、全科目合格というわけにはいかず、あきらめてしまいました。
大学卒業後は金融機関に勤め、企業への融資を担当。お客さまの決算書をあずかるようになりました。しかし金融機関は数字だけを見て、数字がもたらす意味までは深く考えません。また逆にそうでなければならない面もあります。
その内に思うところがあり、再び税理士を目指すことにしました。努力の甲斐があり無事合格しまして、税理士としての道を歩み始めました。
なぜ芦屋で開業されたんですか?
税理士試験受験のため、金融機関を退職し半年間だけ浪人生活を送りました。税理士試験終了後、会計業界への就職先を探さなければなりませんでした。ところが未経験で30代。いくら応募しても不採用で、かなり焦りました(笑)。
ところが雑誌を眺めていて、偶然小串先生の事務所の求人が目に入り、応募して無事採用となりました。後で聞くと募集広告はその一度きりだったそうで、まさにご縁だったと感じています。
そして西宮で修業させてもらい、事務所移転とともに芦屋へ。私は大阪の人間ですが、こちらの住みやすさが気に入って、そのまま芦屋で開業させていただいた次第です。最初はお客さまの開拓が大変でしたが、今はほとんど阪神間のお客さまにお世話になっています。
毎日、どういった業務をされているんですか?
コミュニケーションが一番大事だと思っていますので、まめにお客さまを訪問するようにしています。できれば月に1回はお会いしたいところですが、1日に2件アポイントを入れると手一杯。そのため昼間は外出に充てて、夜にデスクワークが基本的な過ごし方ですね。幸いなことに日々楽しくやらせてもらっていると思います。
日々、クライアント様と接する事で心がけている事はありますか?
先の質問と重複してしまうかもしれませんが、実際にお会いして話すことが大切です。人間関係は、コンタクトが無いとどうしても冷えてしまいますから。
というのも、たとえば銀行だと「利益率」「返済余力」といった、いわば見栄えさえよければいいという考え方があると思うんです。しかし節税や今後の事業展開を考えれば、見栄えよりもバランスの方が大切です。そのことを正しく把握してアドバイスするには、普段から色々なお話ができる関係が必要です。
また税理士に依頼するのが初めて、という方には「記帳を正確に行うことが売上増につながる」ことを丁寧に説明するよう心がけています。たとえば領収書をまとめて束にしているだけでは、「この経費、無駄だったな」とか「今月はこんなに頑張ったのか」といったことがわかりません。
税理士業務を行う上で、やりがいを感じられるのはどういったときですか?
やはり申告ですね。そのまま税務署の是認が得られるのが一番ですが、やむなく税務調査が入ってしまうときもあります。それでも、当初の申告に近い形で修正して済ませられるか。そこが税理士の腕の見せ所です。それでお客さまに感謝されると、やりがいを感じますね。 一度、他の事務所で「あきらめなさい」と言われるような状態で相談に来られた方がいらっしゃいまして、「数千万の支払いは覚悟しないと」と不安になっていましたが、結果的に申告是認という形で決着しました。
このときは調査終了後社長様に食事につれて行っていただきまして(笑)、今も親密にさせていただいています。
最後に、ご相談者様へのメッセージをいただけますか?
まず現在の税理士に何かしら思うところのある方……、たとえば「相談しにくい」とか「相談しても明確な答えがもらえない」といった方ですね。そういう方には、セカンドオピニオンとしてご利用いただければ、と思います。税理士によって考え方というのは本当に千差万別ですから。
また個人事業主の方などで、ずっと自分で申告をこなされてきた方の場合、ただ数字を積み上げているだけ、ということもあると思います。相談に来ていただいて「これも経費にできるとは知らなかった」と驚かれることが本当に多いんです。
またこれから会社を立ち上げようという方は、できるだけ早くお話を聞かせていただきたいですね。助成金制度など、有利な情報を少しでも多くご紹介できます。
無料相談会も実施しておりますので、まずはお気軽にご連絡いただければ幸いです。